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ふくしま浜街道トレイル⑨

ふくしま浜街道トレイルは2023年9月30日に開通した福島県新地町からいわき市までの約200kmを1本に繋ぐロングトレイル。

雄大な海を眺めながら、阿武隈山系に育まれた豊かな自然や地域の歴史、文化に触れることができます。また、東日本大震災や原発事故を永く語り継ぎ、見届けていく「伝承の道」でもあります。

当協会の佐藤理事が全行程を数回に分けて歩く、セクショントレッキングを実施。

俳人でもある佐藤理事の一句もお届けします。


Vol.3の3日目は小高駅から原ノ町駅までをトレッキング。

2025年3月25日

Vol.3 Day3

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レポート

08:40 双葉屋旅館発

 朝の光のなか、広大な湿地帯が広がっている。かつて湖沼であった一帯で、今もなお水辺の面影をとどめる。葦の枯れ葉にそよぐ風の音、遠くから聞こえる鳥の声が、温かな春の気配を運んでくる。


広大な湿地帯
広大な湿地帯

09:45 村上城跡  

 戦国期、16代 相馬義胤はこの地に築城を試みた、東に海を、西に湖沼を望む「四方一望」の要害の地であったという。ところが、正に殿舎を建てようとした矢先、火事で木材が燃えてしまうという出来事があったという。義胤はこれを不吉としてこれを取りやめ、牛越に別の城を築いてそこへ入り、後に小高城に本拠を移すこととなる。村上城は未完のまま歴史に埋もれた。

 現在、城址には本丸跡に貴布根神社が鎮座し、海側は海岸線の浸食にともない一部消失しているものの、土塁や堀の遺構が往時をしのばせる。周辺の湖沼だった区域は、土地改良工事を行なわれているが、かつて鶴をはじめ様々な水鳥が舞った湿地の広がりを想像すると、城と自然が一体であった景観が思い浮かぶ。


侵食された村上城址と貴布根神社
侵食された村上城址と貴布根神社

10:45 小高川河口

 そのあとは長い防潮堤の上をひたすら北上。

海と育成中の松林を眺めながら進む。長く延びる堤防の道は単調でありながら、海と空の広がりが歩みにリズムを与えてくれる。


防潮堤からの景色
防潮堤からの景色

 

11:05 太田川河口

 太田川を越えてから川沿いに上流に向かって歩く。道端や家の庭園には、ハナニラ、木瓜、沈丁花、ヒヤシンス、白木蓮など、春の花々が咲きこぼれている。厳しい海風の土地にも、確かな春の訪れを実感する。


左上からハナニラ、木瓜、沈丁花、ヒヤシンス、白木蓮
左上からハナニラ、木瓜、沈丁花、ヒヤシンス、白木蓮

11:50 昼食

 ようやく見つけたコンビニでお昼ご飯と飲み物を購入、昼食を摂る。長い堤防歩きの後の休憩はひときわありがたい。


13:55 東が丘公園

 公園内には水芭蕉の植生地があり、開花すれば市民の憩いの場となろう。市街地の近くにこれほど豊かな自然環境が保たれていることに驚かされる。


東が丘公園の水芭蕉植生地
東が丘公園の水芭蕉植生地

 

15:00 原ノ町駅着 

 駅構内には相馬野馬追の展示室があり、祭礼の伝統と地域の文化の深さを感じる。

 

駅前にある相馬野馬追の騎馬像
駅前にある相馬野馬追の騎馬像

15:40 ビジネスホテル高見泊



【宿情報】

名称 ビジネスホテル高見

住所 〒975-0033 福島県南相馬市原町区高見町2-86-1

TEL 0244-24-5668

活動記録

活動時間

08:40〜15:00

歩行距離

20km

​今日の1句
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