【レポート】赤岳トレッキング

7月下旬というのに雨ばかりで梅雨明けはいつになるやら。天候に不安を抱えながらのスタートだった。

大月集合でバスで赤岳山荘まで入る。心なしか天気のせいなのか皆の表情が暗い。1日目は北沢を沢を何度も渡渉して宿泊地の赤岳鉱泉に行く。沢沿いの道はよく整備されしっかりとした橋が架けられ安心する。沢の石が赤いのは鉄分なのか赤岳の名の由来だろう。



やがて小屋に到着。夏の間は風呂で汗を流せる。泊まりだと、ゆっくり山の夕暮れの美しい時間を楽しめて嬉しい。ゆっくり仲間と語る時間があるのも嬉しい。

鉱泉小屋名物ステーキ定食は翌日のパワーの源。美味い!!



2日目は6:30出発、途中ショートコースのメンバーが中山展望台経由で行者小屋から下山。行者小屋からは稜線に立つ赤岳天望荘がよく見える。地蔵尾根から登る。途中から急坂でメンバーの顔に緊張がみえる。しかし振り返ると北アルプスがしっかりとみえる。大同心、小同心の岩峰もみえる。景色にパワーをもらいながら、また傍らに咲く花々に励まされながらどんどん高度を上げる。

気がつくと稜線の分岐のお地蔵さまのところまで上がっていた。そこからは先ほどまでいた行者小屋の赤い屋根がオモチャのようにみえる。緑と茶色の赤岳の岩稜、左下には雲から頭を出した富士山が鎮座する。別天地という言葉がぴったりする。次第に岩稜歩きに慣れてきて楽しくなると、山頂に着く。

皆、登頂の達成感にしばし浸る。



つぎは文三郎尾根を下る。こちらも思ったより勇気のいる急な坂道。時々、足を滑らせながら何とか下る。行者小屋に着いたらやっと生きた心地になった。

昼をとり南沢を下る。こちらも沢を橋で渡渉するところが沢山ある。登頂の喜びと、天気に恵まれた幸福感を感じながら美濃戸口まで足取り軽く下山した。次は横岳や硫黄岳も加えたぐるりを歩いてみたい。



今回も沢山の高山植物に出会えた。イワカガミ、ゴゼンタチバナ、ミヤマダイコンソウ、黄花コマの爪、キバナシャクナゲ、ツガザクラ、コケモモ、チングルマ、クロクモソウ、ヨツバシオガマ、ヨツバヒヨドリ、ヤツガタケキスミレ、岩ヒゲ、ウルップ草、チョウノスケソウ、オヤマノエンドウ、コマクサ 、イワベンケイ 他


2019年7月20日(土)~21日(日) 赤岳

[文・西岡(参事)]

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