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新・アパラチアン・トレイルの旅
PENTAXで綴る
アパラチアン・トレイル3500Kmの旅
アパラチアン・トレイルとは
アメリカ合衆国東部の南はアラバマ州 から北はカナダ、ラブラドール地方まで延々と横たわる アパラチア山脈。その山中、ジョージア州からメイン州まで14の州をまたぎ、3500キロに及ぶ超ロングトレイル。一挙に歩き きるには、5ヶ月から半年かかる。ヨ ーロッパ系アメリカ人の心の故郷とも 言われるこの山脈の、このロングトレ イルに挑戦することが、アメリカのバ ックパッカーの大きな夢となっている。
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2007年01月24日

An Inconvenient Truth(不都合な真実)

An Inconvenient Truth.gif

不都合な真実」を観てきました。
さまざま、不条理な政治や事件が毎日のように心を曇らせる時代。わけてもわたしの気持ちを最も沈ませる問題が温暖化現象による地球環境の悪化です。
急速な経済成長を遂げている中国。膨大な石油資源を後ろ盾にして経済的にのし上がりつつあるロシア。さらに優秀な人材をテコに、近代化に突き進みつつあるインド。この3つの巨大国家が、経済成長過程で、さらに地球環境悪化に拍車をかけるのは間違いのない今日です。

暖冬のこの冬も、日本ばかりではなく、世界じゅうのあらゆる場所で異常気象が見られています。そのひとつひとつを見ても、それが地球規模の温暖化現象による影響だと立証することはできません。でも、地球規模でのあらゆるデータを見せられると、われわれ人間の経済活動このような状態にしたのだと、結論せざるをえません。
科学的な完璧な立証は不可能です。政治も行政も、科学的な実証があるわけではないという論点から、この危機に表立って取り組もうとはしません。しかし、科学的な実証を待っていては、手遅れになるのが、この問題です。
最悪の国がブッシュのアメリカです。きょう行なわれた一般教書演説で、「今後10年間で石油の消費量を20%減らすことを目標にする」と、さすがに環境に対する新たな取り組み姿勢を見せたブッシュですが、彼は、6年前に京都議定書から逃げてしまった張本人です。経済界からの圧力がそうさせたことは、だれもが知っています。彼がこれまでとってきた政治は、彼らのための政治です。ブッシュの後ろ盾が裕福な人々であり、経済界だからです。アメリカは今、圧倒的な規模で、地球環境に悪影響を当てえている国です。さまざまなデータが示しています。
そのブッシュに、2000年の大統領選で(あのアメリカが、こんないい加減な集計方法をとっているのかと、世界を笑わせたほどの)理不尽な負けを喫したのが、この映画「不都合な真実」の主役を演じる元副大統領アル・ゴア氏です。
彼は、政治的には大統領一歩手前まで登った有能な人物です。そして、同時に、この映画を見ればわかります。彼は、誠実な男なのです。
あの大統領選でゴア氏が勝っていれば、今のアメリカはどうなっていたでしょうか。9.11もなかったかもしれないという議論もあります。そうすればイラク戦争もなかったかもしれません。
環境問題がどれほど深刻であっても、政治は経済を無視できません。人々の日々の暮らしを考えねばならないからです。そのバランスをどのようにとるかが政治家のありかたであり、力量です。
ゴア氏が作ったこの映画は、一般人としてです。もう政治家になるつもりはないと言っています。
歴史的に見ても、環境問題では、政治家も経済界も、動きません。お金もうけにはならないばかりか、経済の足を引っ張る要因だからです。世界中の自然環境問題で先頭に立って運動を進めているのは一般市民です。市民の運動が推進力になっています。
この映画ではCO2が、いかに地球温暖化に悪影響を与えているかを、さまざまなデータを下に示しています。彼は、温暖化の危機を訴えるために、これまで1000回以上の講演を重ねてきました。映画は、そのゴア氏を追った映画です。ゴア氏の活動は、世界中のどの活動よりも、より強力なメッセージを発しています。それは、政治の表も裏も知った上での、そして政治的な業績の裏打ちがあった上での一般市民としての活動だからです。
「不都合な真実」は、全米600以上の映画館で放映され、ドキュメンタリー映画史上歴史的な大ヒットになっています。昨日発表されたアカデミー賞のドキュメンタリー部門にノミネートもされました。
どれほど優れた科学者でも、彼ほどの影響力を行使することはできません。ゴア氏にはおそらく資金もあります。世界中、北極から南極までをも旅し、調査しています。優れた科学者とゴア氏と市民とが結集し、このキャンペーンが行なわれています。この映画で示されているさまざまなデータは、じつはそれほど目新しいものではありません。でも、それらのデータを理解している人々は、ごく限られた人たちでした。それを映画化することで、より広く一般市民の間に浸透していくことでしょう。
共和党の保守派の人々は、必要以上に危機感をあおっていると、ゴア氏や科学者たち、リベラルなマスコミを非難しています。
ぼくたちひとりひとりの意識の向上が大切です。どれほど小さなことでも、世界中の人々が身近な環境問題に目を向け、なにかをすることが、どれほど大きなことかを、この映画は教えてくれます。
ぼくも、環境に配慮し、ごくあたりまえのこととしてやっていることがいろいろあります。たとえば、アイドリングストップ、必要のない電気は必ず消す、コップ一杯の水で歯を磨き口をすすぐ、などなど。山での必要最低限の生活を日々の生活のなかに生かすよう、常に心がけるようにしています。ごくささいなことでも、ひとりひとりが実行すれば、莫大な力になります。
しかし、環境問題は、市民の運動だけでは、成り立ちません。最後にはお金と政治行政の力が必要になります。市民が動き、政治経済を動かす。これが、いままでの世界中自然環境保護運動のありかたでした。そういった意味からも、真実を伝えているゴア氏こそ、再度アメリカ大統領選に出馬してほしい人材だと、ぼくは思っているのです。
皆さんも、ぜひこの映画をご覧になってみてください。
「不都合な真実」上映館

投稿者 kato : 18:55
2007年01月03日

新年のごあいさつ

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あけまして、おめでとうございます。
いつものように、怠惰なお正月を過ごしてしまいました。
アパラチアン・トレイルから戻って、はや14ヶ月以上がたち、ようやく本格的に書籍の執筆にとりかかることにしました。書きたくて、うずうずして過ごした一年間だったのですが、なかなか集中することができないでいたのです。3500キロを歩いたドキュメンタリーだけではなく、何度も山麓を取材して得た、自然、文化、歴史、宗教、政治などの記録をもとにした、いわばアメリカ論のような本になるはずです。出版は今年の年末あたりになるかと思います。どうぞ、楽しみにしていてください。
ブログの更新は、あいかわらずたまにしかやらないでしょうが、飽きずに覗きにきてください。
本年もよろしくお願い申し上げます。

投稿者 kato : 23:58
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