もうひとつのオリンピック

5ヵ月半ぶりです。いつもがっかりしている方、ごめんなさい。
そして、アパラチアンブックを期待されている方、ごめんなさい。今度こそ、間違いないでしょう。来春発売がほぼ決定です。平凡社からです。
この夏、いつものように、アメリカ漬けでした。合計、約80日間ほどでかけ、8月30日と31日の2日間だけ、歴史的選挙に立ち会いたくて帰国したりしたほど、行ったり来たりの連続でした。
その時の取材のひとつ、ワシントン州にあるオリンピック国立公園を歩いたときのドキュメントを、BE-PAL新年号(すでに書店に並んでいます)から短期集中連載を始めました。冬季オリンピックがおこなわれるバンクーバーから、距離にしてわずか100キロほど南にあるアメリカの国立公園です。
この国立公園は日本人にはあまり知られていないのですが、アメリカ人憧れの国立公園なのです。その理由は自然の豊かさにあります。海あり、雨の森あり氷河あり、そして、ロスアンゼルスほどの乾燥地帯ありと、自然史博物館といわれるほどのバリエーション豊かな国立公園です。
そのバリエーションのできるだけ多くを体感したくて、海、森、山の合計140キロほどをバックパッキングしてきました。新年号から3月号までの三回を森と山を歩いた120キロのロングトレイルドキュメント。そして5月号がコースト・トレイルを歩いたドキュメントです。
歩いたドラマもそうですが、星野秀樹さんの写真がすばらしいので、ぜひ、お読みください。
ここでは、第一回で書いている雨の森を歩いたときの、稚拙ながらわたしが撮った写真を、掲載します。レインフォーレストといわれ、スプルース(トウヒ)、ヘムロック(ツガ)、ダグラスファー(米マツ)、レッドシーダー(スギ)などの巨木が林立し、コケに覆われた神秘の森です。ここを40キロほど歩き、ハイアルパインの世界に登っていきます。その世界は2月号以降で掲載します。
ついでですが、BE-PAL4月号では、前回アップしたカナダのウエスト・コースト・トレイルの記事を掲載、5月号、6月号では、コロラド14ners(コロラド州にある14000フィート=4267m以上の山)を4座登ったときのストーリーが掲載されます
ちなみにBE-PALでは1年以上前から「バックパッカーの虫眼鏡」という連載もしています。お堅いわたしならではの、「自然と政治」をテーマにした一頁コラムです。ということで、5月号は虫眼鏡とオリンピックとコロラドの3本記事になります。
あれもこれもと集中して掲載されるので、わかりにくいかもしれませんね。
みなさま、どうぞ、良いお年をお迎えください!

レインフォーレストを歩く星野秀樹カメラマン

直径2メートルほどのトウヒ

標識も、やがて朽ちていく

巨大オランウータンの腕?この森はコケの博物館でもある

抱き合うダグラスファー(米マツ)とレッドシーダー(赤スギ)の巨木

太平洋から流れるこの霧が雨の森、巨木の森を創る

