インタープリター

木村太郎さん

明神岳と前穂高
今年に入ってはじめて、上高地に行ってきました。上高地はぼくにとって、北アルプス登山への玄関口としての存在が大きいのですが、そればかりではなく、じつは上高地自体にとても大きな魅力を感じています。その魅力って、いったいなんだろうか。これが今回の上高地の目的でした。上高地の魅力は何度か、拙著『日本の国立公園』や雑誌(たとえば、「National Geographic」(昨年10月号)で書いているのですが、今回は、主としてエコツーリズムに焦点をあてた取材で、JR東日本の「トランヴェール」8月号に掲載されます(新幹線の座席にある無料配布雑誌です)。
木村太郎さんというナショナルパークガイドについて、上高地のネイチャーガイドをしてもらいました。自然の解説をしながら人々にそのすばらしさを伝える仕事のことをインタープリターという言い方をします。アメリカの自然保護の父と呼ばれるジョン・ミューアが、彼自ら設立したシエラクラブで行なった活動が、その期限だとされています。
つまり、自然を人に通訳するという意味のインタープリターです。人と自然との橋渡しの役割です。
インタープリターはその後、アメリカのナショナルパーク・レンジャーに引き継がれ、科学的、社会的、人文学的要素を、ユーモアを交えながら、わかりやすく説明してくれるその姿を見て、子供たちが憧れとしている仕事です。
日本でも、このインタープリターの仕事をする人は、エコツーリズムの普及とともに年々増えてきています。とりわけ子供たちへの自然教育という観点から見たとき、その役割の大きさは計り知れません。
木村太郎さんは、そのなかでも傑出したインタープリターだということが、今回、彼のお話を聞きながら上高地を巡り、わかりました。自然への知識はもとより、発想力、創造力、ユーモア、どれもが人をひきつけます。
この具体的な内容は、ぼくが担当している記事ではないのですが、ぜひ「トランヴェール」8月号をご覧ください。ぼくはその特集のプロローグとコラムを書いています。

ベニバナイチヤクソウ

明神池を優雅に泳ぐブラウントラウト
*前回書いたお知らせで、大雪山の話を「JOY増刊号」と書きましたが(すでに訂正していますが・・・)、「JOY夏号」でした。ちなみに、今月出る「JOY夏増刊号」では、テント生活Q&Aという記事でそのQにぼくが答えています。
*さらに前回、「ビーパル8月号から3連続短期連載」と書きましたが、なまけもののぼくのせいで、9月 号(8月発売)から4回連載に変更されました。楽しみにしていてください。

