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新・アパラチアン・トレイルの旅
PENTAXで綴る
アパラチアン・トレイル3500Kmの旅
アパラチアン・トレイルとは
アメリカ合衆国東部の南はアラバマ州 から北はカナダ、ラブラドール地方まで延々と横たわる アパラチア山脈。その山中、ジョージア州からメイン州まで14の州をまたぎ、3500キロに及ぶ超ロングトレイル。一挙に歩き きるには、5ヶ月から半年かかる。ヨ ーロッパ系アメリカ人の心の故郷とも 言われるこの山脈の、このロングトレ イルに挑戦することが、アメリカのバ ックパッカーの大きな夢となっている。
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2006年07月01日

アーァ富士山、やっぱり富士山

山頂。なんと雪が降っていました.jpg
富士山山頂。なんと雪が降っていました

ラサ.jpg
荒涼として、山小屋が張り付いて、まるでラサかどこかのよう

先週、トレーニングに富士山を登ってきました。今日7月1日が山開き。相も変らぬ行列風景が始まるのだと思います。
じつは、富士山を登ったのははじめてなのです。眺める山としては世界に誇れる富士山です。海外の多くの人々が富士山に登りたがります。ぼくは、必ずやめるように言います。見る山としては自慢する富士山も、登る山としては最低です。臭い、汚い、醜い。
一度も登らずにこのように評価することがどうかという批判があります。ましてや、富士山シンポジウムのパネラーや講演をしたりとしているにもかかわらず、です。語るならば、見なければと、わたしも思います。ですから、こういった批判は甘んじて受けます。

でも、やっぱりどうしても登る気はしなかったのです。富士山に登るなら、他のもっともっと登りたい山がたくさんあるので、いつも、逃げていました。
今回、なぜ登ったかというと、来週から仲間と出かけるジョン・ミューア・トレイルの高度順化トレーニングのためです。仲間の何人かが高度にたいする不安をかかえていて、それはぼくにとっても不安だからです。今回、歩くJMTのコースには3600mクラスの峠ふたつと3400mクラスがひとつあります。富士山はトレーニングの格好の高さです。
こういうチャンスがなければ、ぼくは永遠に富士山には登らなかったでしょう。
富士吉田口の一合目から20キロ弱のバックパックを背負い、仲間10人と、仲間のひとり星野秀樹カメラマンの大学の後輩3名と、合計13名です。
結果はどうだったでしょうか。山開き前ということもあり、恐怖の行列はなく、心配されていた梅雨も中休みで、晴れ間こそないものの、曇りの天候。途中から雪が降ってきました。途中までは、スバルラインで新五合目までやってくるほとんどの登山者の知らない森歩きです。広葉樹の森からシラビソ、コメツガなどの針葉樹の森。これが富士山だとイメージする人は少ないでしょう。
そこからは、ガレ場のスイッチバックの急登。途中、昔からの小屋群が斜面にへばりつくようにいくつもいくつも現れます。その荒涼ぶりは、まるで、ラサかどこかを歩いているような風景。
トイレ事情は、富士山クラブなどの努力によって、以前とくれべれば格段とよくなっているようです。でも、これも人がいないからでしょう。かつて行列で登った仲間は言います。「シーズンになると、あたりにはトイレの悪臭がただよってくるんです」
いま、富士山を世界遺産にしようと関係自治体や市民団体がさまざまな活動をしています。
かつては自然遺産にと運動していたのですが、けっきょく認められず、今度は文化遺産へと働きかけています。
世界遺産になること自体、屋久島や熊野などを見れば明らかなように観光客が押し寄せるという(地元にとってはそれが目的でもある)問題点があっても、けっして悪いことではありません。でも、もともと知識としての現況からですが、この状態でユネスコに申請すること自体、ぼくは恥ずかしいことだと思っていました。こうして今回、現況を見ても、その思いは変わりませんでした。
たとえば、屋久島の無人小屋の状況、とりわけトイレのひどさを見れば、屋久島が完全にオーバーユースであることは明らか。心ある、良識ある関係者は賢明に対策を考えていても、国が抜本的な対策に乗り出さない限り、この状態が続けば、いづれ登録抹消ということだってありうることです。
同じように、いや屋久島の比ではないくらい、富士山は、完全にオーバーユースです。世界遺産にしてほしければ、入山規制をして、まずオーバーユースを解消することろからはじめるべきです。でも、それはありえないのでしょう。もっともっと観光客に来てもらいたいのでしょうから・・・。割れたガラス瓶の散乱。シーズン前だのにタバコやゴミの投げ捨て。風景としての醜さ。見直されるべき問題は山積みです。

投稿者 kato : 16:36
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