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新・アパラチアン・トレイルの旅
PENTAXで綴る
アパラチアン・トレイル3500Kmの旅
アパラチアン・トレイルとは
アメリカ合衆国東部の南はアラバマ州 から北はカナダ、ラブラドール地方まで延々と横たわる アパラチア山脈。その山中、ジョージア州からメイン州まで14の州をまたぎ、3500キロに及ぶ超ロングトレイル。一挙に歩き きるには、5ヶ月から半年かかる。ヨ ーロッパ系アメリカ人の心の故郷とも 言われるこの山脈の、このロングトレ イルに挑戦することが、アメリカのバ ックパッカーの大きな夢となっている。
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2005年10月08日

I made it !! 達成!

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3500キロ、達成!

We made it to the Katahdin!!.jpg
We made it to the Katahdin !!

ついにそのときが来た。10月5日、アパラチアン・トレイル3500キロの最終地点Mt. Katahdin のあるMaine州Baxster state park に入る。期待をはるかに超えるあでやかな錦秋に染め上がった森を歩く。あと2日で夢が達成する。Georgia 州のSpringer Mtn. を出発して6ヶ月と2日目。
残された距離は24キロ。あまりにも長かった距離への思いをかみしめ、興奮と感動がこみ上げてくる。一歩一歩をたいせつにたいせつに歩く。
最終達成日を、アパラチアンハイカーは「Biggest day」と表現する。ぼくのそれは翌日の6日。
じつはこの5日、Mt. Katahdin の麓にある最終キャンプ地、Katahdin Stream Campground で、妻の奈美がぼくを待っている。さらにカナダのカルガリーからは、友人のチャコ&タイチ夫妻とその友人のマサもはるばると車でやってきて、待っている。10月5日はぼくにとって、「Second Biggest day」となった。
午後1時、感動の対面。そして紅葉の完璧な舞台化粧の中で、心なごむ最終キャンプをした。
10月6日。晴れ。Maine 州に入ってから、ずっとこの天気を待ち望んでいた。アメリカ最北部にあるこの州最高峰のMt.Katahdin は厳しい山なのだ。10月に入れば、当然、雪になる可能性が高い。気候が厳しければ、たとえ麓まで到達したとしても、Katahdin 登山は禁止になる。そして、この州立公園は毎年、10月15日には閉鎖になる。
朝8時。幸運に感謝し、妻と友人たちとともにフィナーレに向けて出発。残された距離はあと9キロ弱。充実感とともに、この日が近づくにつれ、日に日に膨らんできた寂しさが一層、増す。ハイカーズ・ハイというやつなのだろうか。
厳しい急登が続く。すべてのスルーハイカーは、前日まで背負っていた重いバックパックを、麓のレンジャーステーションに置き、デイパックで登る。重く大きなバックパックを背負ってはとても登りきれない岩場の連続なのだ。
午後0時2分、ついにやった。 I made it !! 長かった、苦しかった。でも、楽しかった。
山頂での驚きは、その後、続々とスルーハイカーがやってきたことだった。この日だけで20人ほどのスルーハイカーが3500キロの距離を歩ききり、夢を達成した。天気予報によると、この日を最後に天気は急変し、向こう一週間は雨が続く。ということは、Katahdinは、たぶん雪になるだろう。だから、多くのハイカーは、自らのペースを調整し、なんとかそれ以前に到達しようと、この日に集中したのだ。
感動のドラマが、山頂で溢れかえる。3500キロ、そして5ヶ月、6ヶ月と長い長い間、同じ目的を持ち、心を分かち合いながら歩いた仲間たちが、互いにたたえあい、抱擁し、雄叫びを上げ、おそらく人生最良の笑顔を振りまいている。
ぼく自身の笑顔も、きっと、そんな笑顔に違いない。支えあい、助け合い、辛さも喜びも分かち合ってきた仲間たちと、ぼくも次々と抱擁する。彼らの偉業が、ぼくの感動をさらにいや増す。

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Hug with "Cucumber"

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Hug with Scholar

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Hug with Getty-Lee
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Hug with Moon shine


アパラチアン・トレイルは、ぼくにとって、世界で最も優れたトレイルのひとつになった。自然美という点から見れば、より優れたトレイルは、世界にいくらでもある。でも、アパラチアン・トレイルは、ウイルダネスを愛するぼくを、まったく別の意味でとりこにした。このトレイルのすばらしさは、ハイカーたちとの交流、そして、彼らを支えるヴォランティア組織の充実。さらにアパラチア山脈をとりまく文化と歴史の面白さ。
アパラチアン・トレイルのキーワードは「Social」そして「share」。だろう。他のトレイルではとうてい味わうことのできない、さまざまな人間の模様を学んだ半年間だった。

10月7日、アパラチアン・トレイル最終地点のトレイルヘッドにある町Millinocket でこれを書いています。この一ヶ月ほど、インターネット環境が整わず、なにも報告することができないでいました。きょう、達成の報告を、お届けしましたが、それ以前の一ヶ月にわたるぼくの感動の記録は、帰国後、なるべく早い時期に報告したいと思っています。帰国は10月16日になる予定です。
長い間、お付き合いいただき、ありがとうございました。今後の報告もご期待ください。
また、時間がない関係上、今回は、iBepalと同じ原稿ということにしました。どうぞ、ご容赦ください。

投稿者 kato : 15:26
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