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新・アパラチアン・トレイルの旅
PENTAXで綴る
アパラチアン・トレイル3500Kmの旅
アパラチアン・トレイルとは
アメリカ合衆国東部の南はアラバマ州 から北はカナダ、ラブラドール地方まで延々と横たわる アパラチア山脈。その山中、ジョージア州からメイン州まで14の州をまたぎ、3500キロに及ぶ超ロングトレイル。一挙に歩き きるには、5ヶ月から半年かかる。ヨ ーロッパ系アメリカ人の心の故郷とも 言われるこの山脈の、このロングトレ イルに挑戦することが、アメリカのバ ックパッカーの大きな夢となっている。
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2005年05月16日

Trail Angel たち

数日前、ダマスカスを通過し、約100キロ歩いたところで、フロリダからわざわざぼくに会いにやってきてくれた和子&チャック夫妻に会い、その後、二日間、彼らがキャンプをしている(彼らは、フロリダからキャンパーでやってきている)キャンプグラウンドでいっしょに生活をし、極上のお手製料理をご馳走になり、ぼくの胃は完全にリッチになりすぎてしまったようだ。こうして町に下りるたびに、信じられないほどの食欲で、ホテルにいる間じゅう、いつも口のなかに何かが入っている。普段、町ではまず食べたことのないような甘いものから、ソーダ類、ステーキ、ピザ、ハンバーグと何でも食べる。そうした胃をなだめすかしながら、翌日、山に入る。山では言うまでもなく、すべてがフリーズドライだ。昼はトレイルミックスをかじりながら歩く。胃は、どうしたって美味しいものをほしがる。特に疲れているときは甘いものをほしがる。以前、山中でベイグルにブルーベリージャムをたっぷりと塗りつけて、大きな口に入れようとしている奴の横を通り過ぎる時、そいつを殴って、奪ってやろうかとさえ思ったほど、それがこのうえなく贅沢な食事で、よだれがでそうなほどうらやましく思ったことがある。以後、町に下り、ホテルに泊まるたびに、コンチネンタルブレックファーストのベイグルとブルーベリージャムをこっそり部屋にもって帰り、翌朝の山での朝食にしているぼくなのだ。
そのぼくが、アパラチアン・トレイルを歩いている間に食べることなど考えてもみなかった食べものを和子さんご夫妻が用意してくれていた。
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ぼくの最高のエンジェル,和子&Chack

おふたりは、フロリダの西の端にあるペンサコーラという町に住んでいる。和子さんは沖縄出身で、アメリカ在住すでに38年。ご主人は海軍と国防総省をリタイアした方で、おふたりの趣味は海釣り。しかも、場所は、あの憧れのヘミングゥェーのメキシコ湾なのだ。フィッシングボートを持ち、沿岸、沖合いと、さまざまな釣りをする。今回、ぼくにご馳走するために、彼らは釣りに出かけ、和子さんが刺身を作ってくれたのだ。
キャンプテーブルに出てきた刺身を見たときの胃の震えは、当然、言葉では言い尽くせないし、あの感動をどう表現したらいいか、わからない。ご主人がすぐ横のせせらぎで冷やしておいてくれた缶ビールを3本も飲んでしまった。それほどビールを飲んだのは何年ぶりだろうか。体調を崩し、医者にアルコールとカフェインを禁止されたのは、もう4年ほど前になる。そうでなくても、体調が悪ければ、アルコール類など、まったく飲む気にさえならなかったぼくが、今、こうして、かなり無茶なことをしていながら、快調なペースで歩いている。ぼく自身がむろんそうだが、5年前のぼくを知る者は、ぼくが別世界にいるように感じるはずだ。
和子夫妻に出されたディナーは、巨大Tボーンステーキ。そんな巨大なステーキ、普段ならとても食べきれない。それをなんなくぺろりと平らげた。翌日のディナーは、またしてもメキシコ湾産の魚のソテー。朝食は、パンケーキ。これも信じられないほど、何枚でも食べられる。翌朝は味噌汁にご飯ね、と和子さんに言われたぼくは、さらにパンケーキをも注文してしまった。味噌汁にご飯にプラスしてパンケーキなどという組み合わせは、むろんはじめてだし、金輪際これからもないことだろう。
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まさか、こんな魚料理がアパラチアンで食べられるとは・・・

町に下りたぼくの胃は、とりあえず、いかれている。シエラネバダの時もそうだが、今回も、まず町に下りてなにがほしいかといえば、何をさしおいても、ヴァニラシェイクなのだ。それも、マクドナルドのあの甘いヴァニラシェイクがほしい。次にステーキかピザ。そして、グロッサリーでポテトチップスとサルサやオニオンディップなどのジャンクフードを買い込んで、仕事をしながらホテルで食べている。
それでも、翌日からの山での生活では、気持ちを切り替え、胃を説得する。今のところ、それはうまく言っている。でも、今回は、刺身を食べてしまったのだ!!

和子さん夫妻は、ぼくの個人的なトレイルエンジェルだ。二日間のキャンプグラウンドでの生活の後、彼らは、ぼくが原稿を書くためにアービンダンのこのホテルに送ってくれ、さらに、ここからダマスカスのフェスティバルへ取材ででかけるため、昨日、今日と送り迎えをしてくれた。明日は、気持ちを切り替えて、再び山に入らねばならない。それも、彼らが送ってくれる。その間、彼らは山の公営キャンプグラウンドでステキなキャンプ生活をしている。うらやましい生活だ。リタイアしたらこういう生活をしてみたいという、理想の生活をご夫妻はしている。和子さんは、フロリダにあるロングトレイル「フロリダ・トレイル」の北のセクションをメンテナンスするヴォランティア組織の一員で、そういったことからぼくの本とぼくの活動に共感をしめしてくれているのだ。
ダマスカスのトレイルフェスティバルについては、A&Fのホームページに書くので、ここでは、和子さんたちとのキャンプ風景と、これまでのトレイルエンジェルの写真を公開することにする。
なお、次がいつブログ更新できるかは、今のところつかめないでいる。この先、おそらく20日ほどはハイスピードのインターネット環境は望めないはずだ。アナログの電話でなんとか試みてみるつもりだが、当初がそうだったように、たぶん、あまり期待はできないだろう。ということで、いつになるか、わからないが、
See you next time


歩きはじめて2日めのAngel。近くの町の教会からの差し入れだという.jpg
歩きはじめて2日目のエンジェル。近くの町の教会からの差し入れだという

9日めのAngelたち。トレイルにTrail magicとあり、誘われていってみると、芸術家集団の彼らがいた.jpg
9日めのエンジェルたち。芸術家集団だった。ライスにチリビーンズ、それに手製のサルサ・・・

雨のなかのAngelはテネシーから。この直後から雪になり退散。ステーキやハンバーグをご馳走になった.jpg
雨のなかのエンジェルたちはテネシーから。この直後に雪になる。ステーキやハンバーグをいただく

トレイルに張り紙があり、道路にでて、そのとおり行ってみるとこのログハウスの家。チリビーン、アイスクリームなどのもてなし.jpg

トレイルに張り紙があり、道路にでて、そのとおり行ってみるとこのログハウス。チリビーン、アイスクリームなどのもてなし

この渋いログハウスでも同じようなことが・・・.jpg
この渋いログハウスでも、同じようなことが・・・

道路からトレイルに入ると、こんなのもあった.jpg
道路からトレイルに入ると、こんなのもあった

投稿者 kato : 10:40
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