さらにもう一冊,新刊本を上梓!

ロングトレイルの極みともいえるアパラチアントレイルのドキュメンタリーが出版されたばかりなのですが、その後を追いかけるように、まさにロングトレイルをタイトルにしたもう一冊の新刊本が出版されました。
「ロングトレイルという冒険ー歩く旅こそぼくの人生」(技術評論社)
ぼくの自然への想い、理念、自然観などがふんだんに盛り込まれたエッセイ集です。人として、現代人として自然を知ることの大切さを、さまざまな歩く旅の経験を通じてお伝えする本となっています。
本書は自然を歩くぼくの原点ともなる本であり、「メインの森をめざして」は、その実践の極みとも言える本です。その2冊がほぼ同時に上梓されることになり、ちょっと運命的なものを感じています。
ウラ話

新刊本「メインの森をめざしてーアパラチアン・トレイル3500キロを歩く」、発売されてから10日余りたちました。関係各誌は 書評を予定しているのですが、書評執筆者は先ず、この大部を読み終えねばなりません。なにしろこの厚さ。そう簡単にはいきません。読み終えた! と言ってきた友人、関係者はまだたったの3人。
ゆえに、各誌書評は9月発売号となります。メディアでの告知、広報がまだ少ないため、この本の存在自体が、現況、あまり世に知られていません。
ところでこの表紙のデザイン装幀、おかげさまでかなりの好評です。崖の上を歩いているのは、
もちろん著者本人。いつもソロなので………。ということは?
そうです、セルフポートレートなのです。ぼくが乗っている飛び出した岩の手前に同じような岩があり、そこに三脚を立ててカメラをセット。シャッターを押し、そして………
その場面、思い出すたびに笑ってしまいます。5回くりかえし、成功は2回。
じつはぼくは、プロカメラマンから「セルフポートレートのプロ」と言われています。「セルフで、なんでこんなふうに光をとらえられるの?」と………
このシルエット写真も、じつはかなり危険な技。立ってるのは100mも突きあがった先鋒。カメラはふたつ手前の岩上にセット。
ちなみに、ブログのトップ写真もセルフです。
自慢‼
Heading to the Maine Woods


いよいよ、新刊本「メインの森をめざしてーアパラチアントレイル3500キロを歩く」(平凡社)が発売になります。アマゾンコムではすでに予約ができ、9日から販売、書店には週明けから並ぶそうです。ご覧のとおり、異常な厚さ。原稿用紙に換算して1000枚。640ページになってしまいました。版元はもちろん、読者も腰を引く厚さ。達成をめざすドキュメンタリーにアメリカの歴史、文化、文学、政治経済、宗教などを織り込み、さらにぼくの自然観が総覧できる仕組みになっています。
タイトルは、アパラチアントレイル到達点があるメイン州をめざす、という意味だけではなく、ぼくを、大学生のときに自然へと導いてくれたヘンリー・ディヴィット・ソローの作品「The Maine Woods」(メインの森)に還る、という想いを表したものです。したがって、英名は "Heading to the Maine Woods"。
ぼくの本格的なドキュメンタリー最後の作品ですので、思いも熱く、本も厚いですが、ぜひ手にとってみてください。
そしてじつは、最後の、と書きましたが、今月28日にもう一冊新刊本が出ます!
「ロングトレイルという冒険ー「「歩く旅」こそぼくの人生」(技術評論社)
自然を歩きたい、自然に浸かりたいと思っている人たちを、これまでのぼくの経験と自然観を通じていざなうエッセイ集です。
妻のブログでも、本などのお知らせをアップしていますので、ぜひご覧ください。
メインの森をめざして
.jpg)
メインの森をめざして
病の進行は依然、残酷なほどに速く、すでに家でも外でも車椅子になってしまいました。しかも腕、手の機能がほとんどなくなり、キーボードをたたけず、音声入力をためしています。しかし、なかなかままならず、今、、腕をささえながら、人差し指で打っています。
ついに現実ラインに突入したという実感ですが、未だに信じられないというのも事実です。しかし、沈んでいる余裕がないほど忙しい日々を送っています。
ぼくにとっての最高のお知らせです。ついにようやく、アパラチアン・トレイルの本が出版されます!。
7月8日配本。10日ごろには書店に並びます!
タイトルは『メインの森をめざしてーアパラチアン・トレイル3500キロを歩く』(平凡社)。640ページにもなる大部の本ですので2800円(税抜き)という高価になってしまいました。申し訳ありません。
きょうは、人差し指による入力なので、とりあえず、お知らせだけです。追って、本への思いなどをこのブログでかきます。
尾瀬国立公園を歩きませんか?

今月14日に、国立公園をテーマにした第二回目のトークショーが行なわれました。今回は、国立公園発祥の地であるアメリカの国立公園の歴史やそのシステムのすばらしさなどを中心にお話ししました。
来たる10月に、環境省主催による国立公園フェスタが行われることになりました。第3回目のトークショーは、この日に合わせて環境省との共催のもとに行うことにしました。日程など詳細が決まりましたら、改めてお知らせいたします。
昨年まで、日本トレッキング協会主催による国立公園を歩く企画に、わたしが講師役として参加していました。残念ながら、今年からはそれがままならなくなりました。しかし、日本ではほとんどなかった国立公園をめぐる企画自体は、その意義の大きさから今後とも続けていくつもりです。
まず、7月に尾瀬国立公園を歩きます。尾瀬は数年前に日光国立公園から分離し、新たなエリアを加え、29番目の国立公園として独立しました。今回は、尾瀬沼周辺を歩くとともに、田代山という新たに加えられた風光明媚な山を歩きます。そしてこのツアーの特色として、環境省の国立公園レンジャーOBの方が講師役として参加してくださいます。詳細は日本トレッキング協会のホームページをご覧ください。
もうひとつおしらせがあります。6月25日に、日本トレッキング協会も共催する東日本応援フォーラム「東北の山と自然を語る」が開催されます。当協会の会長であり福島県出身の田部井淳子さんが、ふるさと東北の自然や山々への思いを語ります。このイベントの詳細も日本トレッキング協会ホームページをご覧ください。東北への思いつもりながらも、なかなか支援できずに辛い思いをされている方々も多いと思います。ぜひ奮ってご参加ください。
国立公園へのいざない
吉野熊野国立公園大峰山脈
いつの間にか桜も散り、わが家の前にある久良岐公園の新緑の瑞々しさがピークを迎えています。
病のこともあり、友人、知人、仕事関係者と、次々とおいでくださるみなさんとの食事や談笑、そして講演会に執筆と、むしろ充実した日々を送っています。夢や思いの丈を好き勝手おしゃべりすることの嬉しさを堪能しています。先週は環境省で、僭越ながらも、自然環境行政のプロを相手に、市井の臣いや徒でもあるぼくがトークをしてきました。市民目線、歩く視点からの発信のたいせつさを伝える格好の場だったと自負しています。
5月に催行される国立公園に関するトーク第二回目について、先日も書きましたが、ここであらためてお知らせします。5月14日(土)16時半~18時。神田神保町にあるICI石井スポーツ・アースプラザで行なわれます。テーマは「心の原風景ー国立公園への誘い」詳細は日本トレッキング協会ホームページをご覧ください。無料ですが、お席確保のため、お申し込みをお願いいたします。お待ち申し上げております。
スタッフ募集
ぼくが当初より関わっているNPO法人信越トレイルクラブがいま、スタッフを募集しています。厳密には、信越トレイルクラブが本部を置いているなべくら高原・森の家のスタッフとしての採用です。その業務の中の主たる仕事が信越トレイルの運営部門です。森の家、信越トレイルクラブどちらも、すばらしい組織です。全国の自治体のみならず外国からも頻繁に視察に来るほど、充実した活動をしています。自然大好きな方、自然のなかで仕事をしたい方、人と自然、人と人の優しい関係や和=輪を求めている方。ぜひ森の家のホームページで募集要項を確認して、応募してください。
色彩(いろ)なき石も花と見き

John Muir Trail2007
発売されたばかりのビーパル5月号で対談をお読みになった方、さぞや驚かれたことでしょう。それを機会に、このブログでも公表させていただくことといたしました。いつどのような形で公表すべきか、悩み続けてまいりました。
ビーパル5月号で、創刊30周年記念特別対談として野田知佑さんと語り合いました。その対談でぼくの現実を、はじめて一般読者に告白することになりました。そもそもその対談は、ぼくの現実を知りショックを受けた野田さんからの提案でした。「加藤、対談をやろう」。野田さんとぼくとの関係は、野田さんがまだまったく無名で30歳代。ぼくが編集者の時代に遡ります。そのころの、誰も知らない野田さんのエピソードをたくさん持っているぼくは、これを機会にその懐かしき時代を語り合いたいと、対談を受けることにしました。
未来図
十和田八幡平国立公園奥入瀬渓谷(5月中旬)
日々心塞ぎ、日々涙し、日々瞑想し、日々祈っています。そして、人の叡智及ばぬ自然の力をあらためて認識し、夢駆られる未来図を描き、そのビジョンに沿った復興計画を望んでいます。むろん、一刻も早い復興が望まれるものの、恐れるのは、活況復活のみにとらわれ旧来型のインフラ整備がはじまることです。
この震災の影響が、近刊予定のアパラチアンブック「メインの森をめざしてーアパラチアン・トレイル3500キロを歩く」にも及んでいます。紙です。災害により工場や倉庫が壊滅的被害を蒙るなどがあり、紙の調達に多くの出版社が四苦八苦しています。わたしの版元である平凡社も同じです。すでに編集作業は最終段階に入ってりるのですが、この影響で5月にずれ込みそうです。ここまで、我慢してくださっている皆さんです、申し訳ありませんが、いま少しお待ちいただけますでしょうか。
現実はなんと残酷、理想はなんと遠い
お知らせです。
日本トレッキング協会主催、第5回マスター検定ブロンズ試験が4月3日に開催されます。まず講師陣による集中講義があり、その後試験が行なわれます。わたしの担当講義は「自然環境・自然保護」です。詳細は協会のホームページをご覧ください。
4月にかけてお知らせすべきさまざま講演会、フォーラムなどが予定されていましたが、震災対応もあり中止、延期となりました。
今、書店で並んでいるビーパル4月号。表紙は加藤則芳。オリンピク国立公園を140キロ歩いたときの写真です。本文の特集でも登場しています。
5月号では、カヌーイスト野田知佑さんとの対談が掲載されます。先月末、森の家で対談。なんと17時間もテープを回しました。充実した内容でしたが、編集者たいへんだろうな。ご期待ください。
理想派と現実派という単純な区分け。現実派は地に足を置き着実な一歩、理想派は浮き足立った一歩。一方、現実派の進歩はのろく、理想派には大きなステップアップがある。
今回の、未曾有の大震災という残酷な現実。理想派にとっても、この現実からは逃れることはできない。

