もうひとつのオリンピック海編

オリンピック国立公園連載(ビーパル)の山編も終わり、今店頭に並んでいる4月号では、最期の海編が掲載されています。この国立公園なればこそのウイルダネス海岸を2泊3日でバックパッキング。海岸歩きがいかにバックパッカーに似合うか、ぜひ、ビーパルをお読みください。流木の堆積のなかでのキャンプ。そして、霧に包まれた神秘の海。足元に蠢く生き物たちの微妙に魅せられ歩く磯。
そして、同じく海歩きの魅力として、昨年6月に歩いたカナダのバンクーバー島にあるウエスト・コースト・トレイル(このブログでも昨年7月にアップ)は5月号で掲載します。これもお楽しみに。
今回は、オリンピック国立公園海編の写真を何枚かお楽しみください。
もうひとつのオリンピック part2
4泊目、厳しい稜線に張ったテント脇に現われたマウンテン・ゴート
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年夏、日本の歴史上はじめて国民が政権を選んだ、ある意味革命的な出来事に興奮したわたしでした。戦後一貫して、民主主義といわれながら、ほんの短い期間を除き、一貫して自民党の一党支配が続いていた、いわば似非民主主義国家だった日本に対し、国民が政治を監視し、政権選択をできる本物の民主主義が定着することを待ち望んできたわたしでした。
その政権交代が実現する前も後も、ずっとわたしが言っていたのは、経験も情報もなかった民主党政権は、とにかく右往左往、ぎくしゃくと足腰の定まらない政権になるはず。でも、国民には、青二才の民主党を大人に成長させるという義務があり、そのため、国民の寛容が求められるということでした。つまり、国民があまりにも失敗ばかりで不安定な政権に、「やっぱりダメか」と見切りをつけ、再び自民党政権に戻してしまうことを、わたしは最も恐れています。長年の一党支配による古び錆びついた構造を改革すると同時に、自民党には旧態とした体制を徹底的に変革してもらうことが、まさに今回の政権交代の意義です。その反省もまともにできぬまま、再び今のままの自民党に政権がもどれば、元の木阿弥です。
が、現況は、最悪。古い体質を持った強持て、傲慢、かつ自民党となんらかわらない金まみれのような政治家が実際は力を持ち、結局は新政権を牛耳っていることが明確になった今、果たして、どこまで国民は我慢できるかです。結局、民主党も自民党時代と変わらないじゃないかと、民主党に期待していた国民の大多数ががっかりしているのが、現状でしょう。
もうひとつのオリンピック

5ヵ月半ぶりです。いつもがっかりしている方、ごめんなさい。
そして、アパラチアンブックを期待されている方、ごめんなさい。今度こそ、間違いないでしょう。来春発売がほぼ決定です。平凡社からです。
この夏、いつものように、アメリカ漬けでした。合計、約80日間ほどでかけ、8月30日と31日の2日間だけ、歴史的選挙に立ち会いたくて帰国したりしたほど、行ったり来たりの連続でした。
その時の取材のひとつ、ワシントン州にあるオリンピック国立公園を歩いたときのドキュメントを、BE-PAL新年号(すでに書店に並んでいます)から短期集中連載を始めました。冬季オリンピックがおこなわれるバンクーバーから、距離にしてわずか100キロほど南にあるアメリカの国立公園です。
この国立公園は日本人にはあまり知られていないのですが、アメリカ人憧れの国立公園なのです。その理由は自然の豊かさにあります。海あり、雨の森あり氷河あり、そして、ロスアンゼルスほどの乾燥地帯ありと、自然史博物館といわれるほどのバリエーション豊かな国立公園です。
West Coast Trail 75km!

突如、ひょこっ!と戻ってきました。どれだけの人が心配されているか。ブログは一向に動かない、アパラチアン・トレイルの本は未だ出ない。加藤さんは、どうなってるんですか? と。
言い訳はしません。といいいながら、言い訳をすると、ブログは怠け者だからです。アパラチアンブックは、編集作業に手間取っているからです。今年中にはなんとかと、先日編集者と話をしました。
今月半ばすぎから10月にかけて、アメリカを4往復。合計80日間ほど留守をするというスケジュールですので、なかなかたいへんですが、とにかく、早く出したいと最も強く思っているのは、わたしです。
ご心配かけてもうしわけありません。
先月、面白いトレイルを歩いてきました。カナダ在住でヤムナスカという組織でカナディアンロッキーの山岳ガイドをしているチャコ&タイチという友人夫妻と、バンクーバー島にあるウエスト・コースト・トレイル75キロを5泊6日で歩いてきました。
国立公園再認識


石垣島自生の寒緋桜(西表石垣国立公園)

西表島マリュードの滝(西表石垣国立公園)
何度も訪れてくださる方、ごめんなさい。またしても3ヶ月を越えてしまいました。先日お会いした方からも、「確か前回更新されたのは12月でしたよね」、と言われてしまい、「あ、そうか、もう、そんなになるんですね」と、あらためて怠け者ぶりに寒心したしだいです。
今回、これだけ更新が遅れた理由があります。12月に更新したメイン州の写真の秋の色合いでした。自分の撮った写真に魅せられるなどというのも、どうかと思うのですが、このブログのデザインとあまりにもマッチした色合いに、自らが見るたびに癒されてきました。新たに更新するということは、この色合いとおさらばしなければならないという寂しい気持ちから、ずるずると引き延ばしてしまった、という勝手な言い訳です。
悲しくも、心麗しく

Free

simple

pure
盛りの夏が過ぎ、憂愁の秋を経て、悲しみの冬。あまりにも悲しすぎる世相、世情に俯く。俯けば怒りがこみ上げ、怒る自らが悲しくもなる。150年も前に、ヘンリー・デイヴィッド・ソローが「人は道具の道具に成り下がった」と嘆いた。そのソローが書いた「メインの森」でこの秋に撮った心麗しくなる秋の3点が、このフリー、ピュアー、シンプル。人間本来持つ、自然性を象徴した表現としてわたしがよく使う言葉。
ところが、今や人の心や社会はソローの時代より遥かに退化し、自然性が失われている。
コロラド・ハイ!!
デンバー空港に降り立つと、土砂降りの雨。肌をさすほどの冷たい風に思わず身を縮め、はじめてのコロラドがなんとしたお出迎えなのだと、苦笑いしたほどでした。8月15日。真夏のこの時期、半袖、半ズボンで旅をすることがあたりまえのぼくには予想外の天気でした。その無防備さに自らをあざ笑ってもしまいました。気温摂氏7度。
シアトルからデンバーに向かうジェットがロッキー山脈上空を飛行しているころ、激しい揺れの連続。おそらく、天気は悪いだろうことは予想していたのですが、これほど気温が低いとは思ってもみませんでした。コロラド州立大学の大学院に研究留学している友人のマー君に迎えられ、彼の車でボールダーへと向かいます。すると、なんと、そこは気温4度。翌日、ロッキーマウンテン国立公園を訪れ山々を探訪する予定だったぼくたちは、まず間違いなく、山は雪だろうと断言。本来ならば、ロッキー山脈の麓にあるボールダーからロッキーの山々が眺望できるのですが、この天気では四方すべて視界ゼロ。

8月16日のロッキーマウンテン国立公園。気温0度!
信越トレイル、ついに全線開通!!


信越トレイルの多くは新潟県・長野県の稜線を歩く。右足は長野、左足は新潟
日本の理想的トレイルとして、2000年よりわたしもかかわってきた信越トレイルが、9月13日に全線開通しました。2005年に斑尾から牧峠までの50キロほどをオープンしていたのですが、残りの約30キロ、牧峠から天水山までの区間は人跡稀な奥深いブナの森ゆえに整備が難航していました。NPO法人信越トレイルクラブの主導により、数多のヴォランティアの方々の熱意と努力のお陰で、今年になりようやく全コースが繋がることになりました。
Alternative YOSEMITEーヨセミテ国立公園、もうひとつの顔

ミスト・トレイルに架かる虹=ヴァーナルフォール付近で

暗雲漂うヨセミテフォール・トレイルより。ハーフドームが雷雨に霞む
Time flies!
ついて行けない時の速さ。恐怖をすら感じます。ほぼ3ヶ月ぶりの更新です。
この夏もまた、45日間ほどアメリカに行っていました。そのことも、更新が滞った理由です。今年は、ヨセミテに約一ヶ月、コロラドに約2週間。どちらも仕事なんだか遊びなんだかわからないような旅でした。これもまた、仕事柄、いつものような旅の感覚です。今回はヨセミテ、次回はコロラドのお話をアップします。ただどちらも、来春あたり、雑誌に書きますので、ここではほんのさわり程度。写真を見ていただきたくてアップしました。さわりとはいえ、例年とは違う異常なヨセミテのお話です。
東京アウトドアズフェスティバル08
2008年東京アウトドアズフェスティバルが今年も池袋サンシャインシティーで行われます。期間は7月4日(金)~6日(日)。5日と6日の2回、わたしのトークショーが行われます。また、開催期間中(4日、5日、6日)、ペンタックス協賛でアパラチアン・トレイル写真展も開催されます。
<トークショー>
7月5日(土)13時~14時半「自然を尊ぶ心、人を敬う心ーアパラチアン・トレイルが教えてくれたもの」
15時~16時 対談:withシェルパ斉藤「バックパッキングを語る」
7月6日(日)11時~12時半「自然を尊ぶ心、人を敬う心ーアパラチアン・トレイルが教えてくれたもの」
<写真展>
7月4日(金)、5日(土)、6日(日)「アパラチアン・トレイル3500km踏破の記録」
アパラチアン・トレイルの書籍出版を記念するトークショーの予定だったのですが、残念ながら書籍の出版は秋以降にずれこみ、間に合いませんでした。お時間の許せる方は、ぜひこのトークショーにご参加ください。そして書籍への興味を増していただければ、嬉しい限りです。

